医師のオンコールとは?手当・過ごし方・彼女・バイト・拒否

医師のオンコールとは?手当・過ごし方・彼女・バイト・拒否

医師のオンコール業務とは?内容や手当・給料、過ごし方、プライベートとの関係などについて説明します。

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医師のオンコールとは?

医師のオンコールとは、病院や施設に常駐はしていないが、呼び出しがあれば対応する待機勤務の形態を指します。

自宅など院外で待機し、夜間・休日などに急変や緊急対応が必要になった際、電話指示を出したり、必要に応じて病院へ出向いて診療を行います。

オンコール中は通常、飲酒や遠出など緊急時にすぐ動けない行為は制限され、実質的には「拘束を伴う待機時間」となります。

医師のオンコール内容

区分 対応ケースの例 説明
急変対応 意識レベル低下、呼吸状態の悪化、急激な血圧低下 生命に関わるため、電話指示または緊急出勤が必要
発熱・感染症対応 高熱、術後の感染疑い、抗生剤の指示 状況確認や薬剤指示で解決することも多い
疼痛・症状の悪化 強い痛み、嘔吐、胸痛など 鎮痛薬・処置の指示、入院管理の判断を行う
術後・処置後のトラブル 出血・創部開放・ドレーン異常 外科系では特に呼び出されやすいケース
検査値異常への対応 血糖異常、高カリウム血症、脱水 緊急治療の要否を判断し適切な指示を行う
患者家族への説明対応 状態変化の説明、治療判断の確認 夜間に説明が必要なケースで呼ばれることがある
入院・転院判断 夜間の新規入院、救急からの依頼 専門的な判断が必要な場合にオンコール医へ連絡
緊急処置・手技 気管挿管、縫合、ドレナージなど 一部科では医師の出勤が必須となる処置

医師のオンコール対応は、単なる電話相談ではなく、夜間・休日の患者の安全を守るための専門的判断が求められる業務です。

軽度なトラブルは電話指示で対応しますが、急変や高度処置が必要な場合は、オンコール医が病院へ駆けつけます。診療科によって呼び出し内容は大きく異なります。

医師のオンコール手当相場・給料

医師のオンコール手当(待機手当・出動手当)の相場金額は、病院や施設、呼び出しの有無・頻度によって大きく異なります。

オンコールで実際に呼び出された場合の出動手当は、1回あたり1万円〜3万円が目安です。

ただ、待機のみで手当が低額、あるいは支給されない医療機関も多く、オンコールの稼働実態と報酬のギャップが問題視されています。

また、オンコール対応で実際に診療を行った時間は「労働時間」とみなされ、時間外手当として支給されるべきとされるケースもあります。

手当が設定されている場合は、「待機か」「呼び出されたか」「どれだけ労働したか」によって大きく給料が変わります。

医師のオンコール頻度

医師のオンコール頻度は、勤務先の病院規模や診療科、医師の人数によって大きく異なりますが、オンコール体制のある医師の多くが月1〜3回程度の呼び出しを経験している傾向があります。

2012年の少し古い統計データでは次の数値となっています。

<過去1ヶ月のオンコール回数>

回数 割合
0回 29.5%
1〜3回 49.4%
4〜6回 14.3%
7〜9回 2.9%
10回以上 3.8%

引用元:勤務医の就労実態と意識に関する調査

また、呼び出し自体はなくても「待機」はほぼ毎週というケースもあり、精神的な負担は小さくありません。

オンコールの多い診療科

オンコールの多い診療科としては、脳神経外科・産婦人科・呼吸器科・消化器科・循環器科などがあります。

診療科別の統計データでは以下の数値(%)です。

診療科 オンコールあり勤務 0回 1〜3回 4回以上
内科 85.0 36.0 46.1 17.9
外科 96.5 14.2 56.7 29.0
整形外科 92.3 32.6 51.5 15.9
脳神経外科 97.6 14.2 49.2 36.7
小児科 87.8 27.2 52.2 20.6
産科・婦人科 91.2 17.9 50.7 31.3
呼吸器科・消化器科・循環器科 92.0 18.4 50.7 30.9
精神科 72.7 55.0 36.5 8.5
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 90.5 31.1 53.7 15.3
救急科 80.6 34.5 62.1 3.4
麻酔科 88.2 19.3 57.8 23.0
放射線科 84.2 55.2 37.5 7.3
その他 81.5 43.6 35.6 20.8
88.2 29.5 49.4 21.0

引用元:勤務医の就労実態と意識に関する調査

医師のオンコール待機は労働時間?

医師のオンコール待機が「労働時間」に該当するかは、「使用者の指揮命令下に置かれている時間」かどうかで判断されます。

自宅で待機し、呼び出しがなければ比較的自由に過ごせる場合は「労働時間ではない」とされる傾向があります。

一方、呼び出しに即応できるよう行動が大きく制限される場合や、電話対応など実質的な業務が頻繁にある場合は「労働時間に該当する」と判断される可能性があります。

ガイドラインでは以下のように示されています。

○労働時間とは、使用者の指揮命令下に置かれている時間のことをいい、使用者の明示又は黙示の指示により労働者が業務に従事する時間は労働時間に当たる。そのため、次のアからウのような時間は、労働時間として扱わなければならない。

ア 使用者の指示により、就業を命じられた業務に必要な準備行為(着用を義務付けられた所定の服装への着替え等)や業務終了後の業務に関連した後始末(清掃等)を事業場内において行った時間

イ 使用者の指示があった場合には即時に業務に従事することを求められており、労働から離れることが保障されていない状態で待機等している時間(いわゆる「手待時間」)

ウ 参加することが業務上義務づけられている研修・教育訓練の受講や、使用者の指示により業務に必要な学習等を行っていた時間

○ただし、これら以外の時間についても、使用者の指揮命令下に置かれていると評価される時間については労働時間として取り扱うこと。

○なお、労働時間に該当するか否かは、労働契約、就業規則、労働協約等の定めのいかんによらず、労働者の行為が使用者の指揮命令下に置かれたものと評価することができるか否かにより客観的に定まるものである。また、客観的に見て使用者の指揮命令下に置かれていると評価されるかどうかは、労働者の行為が使用者から義務づけられ、又はこれを余儀なくされていた等の状況の有無等から、個別具体的に判断されるものである。

引用元:厚生労働省医政局資料

関連記事:オンコール体制は違法?労働時間の判例・待機手当なし・無給は?

医師のオンコール時の過ごし方

医師のオンコール時は、自宅など院外で待機しつつ、呼び出しにすぐ対応できる状態を保つ必要があります。

遠出など緊急対応を妨げる行動は避け、電話を常に手元に置き、看護師からの問い合わせや患者状態の報告に即応します。

急変時に備えて仮眠や休息をとりつつ、いつでも中断できる作業を中心に過ごすのが一般的です。

<過ごし方の具体例>
・電話やPHSを常に手元に置き、即応できる体制を整える。
・深夜の呼び出しに備え、短い仮眠や休息をこまめに取る。
・家事や書類整理など、すぐ中断できる軽作業にとどめる。
・飲酒を避け、水分補給や軽食などコンディション管理を行う。
・緊急出動に備えて服やバッグを玄関近くにまとめておく。
・軽いストレッチや散歩など、緊張を和らげる習慣を取り入れる。
・医療情報の確認や勉強など、無理のない範囲でスキル維持に使う。

オンコールは彼女彼氏との付き合いやデートに影響する?

オンコール勤務は、恋人(彼女彼氏)との付き合いやデートに大きく影響しやすい働き方です。

待機中は呼び出しにすぐ対応できる状態でなければならず、遠出・長時間の外出が制限されます。

そのため、せっかくのデート中でも病院から連絡が来れば急遽中断になったり、予定そのものを立てにくかったりします。

また、夜間や休日に呼び出されることも多いため、一緒に過ごす時間が不安定になり、相手が不満や不安を抱きやすい点も特徴です。

一方で、オンコールの仕組みを理解し、予定を柔軟に調整できる関係であれば、うまく付き合っているカップルもいます。

重要なのは、オンコールの拘束感やストレスをお互いに理解し、無理をしないスケジュール調整やコミュニケーションを心がけることです。

オンコール時に飲酒はできる?

オンコール時の飲酒は基本的に不可とされています。

オンコール中は、急な呼び出しに備えていつでも病院へ向かったり、電話で正確な判断を下したりできる状態であることが求められます。

お酒を飲むと判断力の低下や運転不可など、緊急対応に支障が出るため、多くの医療機関で明確に禁止されています。

少量であっても急変は予測できないため、オンコール中は飲酒せず、すぐ動けるコンディションを保つことが重要です。

オンコール待機の非常勤・バイト

オンコール待機の非常勤・バイトは、病院に常駐せず自宅などで待機し、必要時のみ対応する勤務形態です。

夜間・休日の当直医の負担軽減や専門科のバックアップとして依頼されることが多く、電話指示だけで終わるケースもあれば、緊急出動が必要な場合もあります。

報酬は「1回・1日あたり(別途インセンティブ)」の形が一般的で、待機のみで終われば比較的負担が少ない点がメリットです。

診療科によって負担や呼び出し頻度が大きく異なるため、非常勤のオンコールバイトを受ける際は、呼び出し実績・出動率・対応内容・バックアップ体制を必ず確認することが重要です。

オンコールは拒否・無視できる?

勤務医がオンコールを拒否や無視できるかどうかは、雇用契約や就業規則にオンコール業務が明記されているかで判断が分かれます。

多くの病院では、夜間・休日の緊急対応を含めた勤務体制があらかじめ規定されており、その場合は業務の一環とみなされ、原則として拒否は難しいとされています。

ただし、オンコール負担が過大で健康を害する恐れがある場合や、勤務条件と大きく異なる対応を突然求められた場合は、労務上の問題として改善を申し出ることが可能です。

また、医師の働き方改革では労働時間管理が厳格化されているため、病院側にも適切な体制整備が求められています。

まとめ

医師のオンコール勤務は、負担や拘束が大きい一方で、医療現場を支える重要な役割でもあります。

オンコール頻度や手当、労働時間の扱いは病院ごとに差が大きいため、働き方を考える際は実態を正しく理解し、自分に合う勤務環境を選ぶことが重要です。

より良い働き方を見つけるために、情報収集と職場との対話をぜひ大切にしてください。

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